奥田英朗著“噂の女”。最近読んだ中で、ピカイチ。超面白い。あっという間に、読み終えてしまいました。
高校生迄は、目立たないじみぃ~な女子だった糸井美幸。ただの小娘だった美幸が、だんだんと魔性の女となっていく様子が、時系列で描かれています。
その変化の具合が、何とも“然もありなん”な雰囲気。美幸のシチュエーションも、魔性の女に相応しいものに、徐々に進化していくのです。
絶世の美女という分けでもない美幸ですが、肉感的なボディと肉厚な唇は、如何にも“男好き”のするタイプ。魔性の女の階段を駆け上がって行く過程で、単純でスケベ根性丸出しの男たちが、犠牲となっていきます。その犠牲者たちの遺産を手中に収めながら、毒婦の持つ毒も益々パワーアップして、恐ろしい魔性の女となっていくのです。
この女、最後も勝ち逃げするのですよ。いやぁ~、女性って怖いですね。世の中年オヤジ、特に中小企業経営者の男性諸君には読んで貰いたい本です。
奥田英朗は、大したエンターテイメント作家ですな。
sandra Eメール URL 2020年05月10日(日)04時20分 編集・削除
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とですねるようまでに