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菅か小沢か

 民主党代表選もあと1週間、大詰めを迎えています。

 菅にしても小沢にしても、お互いのアキレス腱をつつき合うような、ネガティブキャンペーンの様相を呈してきました。

 どっちもどっち。首相としての魅力と資質に、イマイチ欠けているのですね。

 それにしても、“日本の総理大臣が、コロコロ変わりすぎるのは拙いから続投させよう”などというチョー消極的な理由で選ばれるというのは、我が国も落ちる所まで落ちてしまったという感が致します。

 政治の貧困。これは、日本国の民力が低下した象徴なのでしょうか。

 民主党、特に小沢が主張している政策の中で極め付きの悪法が、農業者に対する“戸別所得補償制度”。後世、綱吉の生類憐みの令や、禁酒法と並び称される悪法です。

 日本の農業の息の根を止めてしまうような法律。砂漠で渇いて喘いでいる旅人に、海水を飲ませるようなもの。一時はホットしても、直ぐに今までの何十倍もの苦しみが襲ってきます。

 地産地消も大事ですが、農業も国際的な分業の時代に入っている事もまた逃れようのない現実。日本は、高品質・高付加価値・安全安心な高級農産物。廉価で大量生産向きの農産物は、中国やアメリカやカナダやブラジルやオーストラリアのような、広大な農耕地を有している国に委ねるしかないでしょう。

 小麦や加工用大豆などの大量生産、大量消費向きの農産品では、価格競争力に於いて、日本はどうやっても太刀打ちできません。であるならば、日本が得意とする分野を極めていかなくてはならないはずです。

 ということは、これから日本の農業は、ワールドワイドな戦略が必要となってきます。農家の知恵と工夫が問われるのです。

 そんな時に、“損した分は、国が穴埋めしてあげるかんね”などというバカげた政策を打ち出してどうするのでしょうか。そんな政策で、農家の方が頑張って中国と競争していく気になっていくのだろうと、考えているのでしょうか。

 創意と工夫で利潤を生みだしている農家に対しての、国としてのバックアップを検討するべきです。例えば、“FTA”の締結国を増やしていくとか。特に、このアジア経済圏に於ける農業戦略は、これからの日本の農業の未来像のみならず、日本国の国力を左右する大問題なのです。

 国際社会の中での、農業。その事を促進する為の、外交的な環境整備。それこそが、国として取り組まなければならない重大、且つ最優先の課題であるはずです。

アジェンダ

 今回の参議院選挙では台風の目となった“みんなの党”。その党首“渡辺善美代表”は、しきりと“アジェンダ”という言葉を口にします。

 アジェンダとは、“検討課題”とかいった意味ですが、彼は“政策課題”ほどの意味合いで使っているようです。

 「我が党は、他党とはアジェンダが違うのだ」とか、「連立を組みか組まないかは、我が党のアジェンダを受け入れるか否かだ」とかいった風に。

 きっと渡辺代表、“アジェンダ”を流行らせたいのでしょう。小泉純一郎元総理の“聖域なき改革”のような、“流行語大賞”を狙っているのかもしれません。

 しかし、残念ながら、今のところ彼以外にはあんまり“アジェンダ“使う人、いませんね。

開票立会人

 昨日行われました参議院選挙の開票立会人を、務めて参りました。

 開票立会人とは、開票所に於いて、・投票箱の確認・疑問票に対する意見表明・有効票の確認などを行う役目で、各候補から推薦された者が選挙管理委員長から任命されます。

 特に有効票の確認は、私が担当した川口市第1開票所でも10万を上回る有効票全てに目を通し、500票毎に束ねられた票に付された点検小票に確認印を押していくという作業です。百数十人が働いている冷房のないムッとした体育館での作業ですから、この任務の遂行にはかなりの忍耐力が必要となります。

 今は、開票のスピードアップが要求されています。マスコミから、市町村毎の開票スピードランキングまで発表される時代。各市町村の選管は、メンツにかけてスピードアップを図ります。

 開票作業は、開披→分類→第一点検→第二点検→100票毎に計数→確認係が500票束に→開票立会人確認→開票管理者確認→候補者毎に計算→確定投票台へ→開票立会人・開票管理者が開票録に署名→票数確定、といった流れで進んで行きます。

 川口市の選管の開票マニュアルも、かなり完成度の高いものです。リーダーの指揮の下、百数十人が、一糸も乱れもなく粛々と作業を進めています。現在の作業が終了した者は、進行度合いによって、作業の遅れている部署に適宜移動する。その無駄を極限まで省き、効率性をとことん追求し、究極なまでにシステマチックなあり様は、見ていて清々しくもあります。

 特に作業者全てを統括しているリーダーは、軍ぱい一つで全軍を動かす戦国時代の武将のような醍醐味を味わっているのではないでしょうか。開票所では、軍ぱいではなくてハンドマイクですが。

 でも、どんなに効率的に作業を進めても、私たち開票立会人のうちの一人でも(選挙区、比例区毎に5~6名ずつの立会人がいます)票の確認作業が丁寧過ぎる人がいると、途端に確定票の出る時間は遅くなってしまいます。

 今回私が解放されたのは、午前1時半位でしたでしょうか。それでも、とってもスムースにいった方です。立会人は、たまにやるのがいいですね。

さらば、小沢一郎

 菅新政権が発足しました。今度は反小沢、非小沢と言われている方たちが主流派となったようです。

 ですが私は、今回の政変も含めた大きな国の政治の潮流全ては、小沢前幹事長が描いた絵図通りに進んでいるように思えてなりません。

 だって、小鳩が揃って退陣したお陰で、民主党の支持率はV字回復です。間近に迫った参議院選挙も、圧勝はなくても負けないくらいの所までもってきました。

 この退陣のタイミングの見事さ。どの時期に辞めれば一番効果的か、計っていたとしか考えられません。

 枝野や前原達がいくら逆らったところで、小沢からすれば小僧っ子が騒いでいるくらいのものなのでしょう。民主党の議員は勿論、ひょっとすると自民党の議員ですら、小沢の掌(たなごころ)の上で踊らされているだけなのではないでしょうか。

 小沢前幹事長の最大の政治的野心は、2大政党制による政権交代です。今回の参議院選で民主党が勝てば、その目的はほぼ達成されたと言っていいでしょう。

 であれば、小沢一郎という人物の役割は終わったということです。本人もその事は分かっているはずです。鳩山前総理は次回の衆院選には出馬しないそうですが、私は小沢前幹事長も出ないような気がします。

 小沢一郎は、政治家としては大した政策の持ち主ではありません。師の田中角栄の2番煎じのようなマニュフェスト、オリジナリティーに著しく欠けています。

 しかし、永田町を仕切る政治屋、フィクサーとしては超一流。腹芸、根回し、老獪な手練手管。どれをとっても、小沢に勝る国会議員はいないでしょう。

 そんな小沢的政治も終焉をむかえようとしています。昭和の政治家“小沢一郎”。もう彼の出番は、平成のシナリオにはありません。

来留夫も退陣

 鳩山由紀夫首相が退陣しました。鳩山首相そっくり芸人の“鳩山来留夫”君も、このあおりで仕事が激減するのを覚悟したようです。まあ、鳩山首相そっくりということ自体が、来留夫君にとってバブルみたいなものだったのでしょうから。致し方のないところです。

 首相退陣を受けての来留夫君のコメント、「鳩山前総理とは、これからゆっくり国政について語り合いたい」だって。これは絶対にこの日に備えて来留夫君、コメントを用意していた違いない。その場で思いついた言葉じゃないっぽい感がしませんか。

 ということは、首相本人よりもそっくりさんの方が、早めに辞任を覚悟していたのかもしれません。そっくりさんにまで、見限られちゃってたんですね。

 世間の耳目は、はや時期首相は誰になるのかに移りつつあります。そんな中で来留夫君、退陣の余波冷めやらぬうちに最後の荒稼ぎに精を出すようです。頑張ってね。

谷さんと進次郎君

 夏の参院選での民主党の目玉候補、谷亮子氏の街頭初演説に1,800人もの聴衆がつめかけたそうです。

 方や自民党は、小泉進次郎君人気が上昇中。

 谷さんも、「地球を覆うほどの愛」で今の政治を何とかしてほしいし、進次郎君にも、1回生議員とは思えない親父さん譲りの巧みな演説(話し方なんか、元総理そっくり)と、確りとした政策の持ち主のようです。

 ですが、谷さんは柔道では世界のトップかもしれませんが、政治は未経験。進次郎君も新人としては立派な議員だとは思いますが、さりとてまだまだ1回生、経験不足は致し方のないところでしょう。

 そんな2人に頼らなくてはならない所が、今の日本の政治の貧困さの象徴です。自民も民主も、他に人材がいないのか、日本の政治はこれでいいのか、寂しくなってしまいます。

 ですが、議員を選ぶのは国民です。国民のレベルにみあった政治家しか現れないのです。

 タレントやスポーツ選手など、なりふり構わぬ人気とりに振り回されてはなりません。政治家は、その人物の理念や政策を基本に確かな人物を選ばなくてはいけないのです。

 7月の参議院選挙。インチキマニフェストに騙されないように、確りと見極めていこうではありませんか。

言行相反

 小沢幹事長の4億円土地購入資金問題、鳩山総理の鳩山家子供手当問題。どちらも野党時代の民主党が、自民党へ本人による国会での答弁を求めてきた類の話です。

 与党は予算・法案審議は確りと進める一方で、小沢幹事長と鳩山首相は、国会の政治倫理審査会の場に出てきてキチンと説明すべきです。

 また野党時代には、秘書に責任を押し付ける姿勢を批判していたくせに、これもお二方共に、「この問題は秘書に任せていたこと、私は知りませんでした」の一点張り。これでは、「今まで言ってきたことは何だったの、我が身の事となると途端に前言を翻すようでは筋が通らないじゃないの」と言いたい。

 政治倫理の面に於いても、政権交代による因習の刷新を国民は期待したハズです。「これじゃぁ、自民党の時とナンモかわんねぇ~よ」と、大多数の国民はガッカリ失望しているのではないでしょうか。

 言行不一致も甚だしい。国民の声なんて、馬耳東風、どこ吹く風なのでしょうか。

 経済もパッとしませんが、政治も与党、野党共にパッとしませんね。いよいよ来月に迫った、バンクーバーオリンピックでの日本選手団の活躍にでも期待しましょうか。

矛盾

 鳩山首相の母親からの毎月1,500万もの贈与を受けていた「鳩山家母子手当問題」。小沢幹事長の「土地購入資金四億円問題」。民主党の不祥事が続出する中、イマイチ自民党は攻め切れていません。

 相手が自滅に近いほどに敵失してくれているのにも関わらず、それを攻撃に活かしきれない。やはりこれは、谷垣自民党総裁のキュラクターによるところが大きいでしょう。

 自民党は野に下ったのですから、攻めの陣容を敷かなくてはいけないのに、未だに与党時代の癖が抜け切れずに、鶴翼の陣をはってしまった。今は切れ味鋭い“矛”を用いなくてはならない場面なのに、谷垣総裁という守りに堅牢な“盾”を選んでしまったのです。

 谷垣氏は優秀な方なのでしょうが、この人は平時の人。失言などは少ない慎重居士なのかもしれませんが、派手なパフォーマンスは苦手、しかもユニークで斬新なアイデアの持ち主とは到底思えません。今自民党は非常事態なのですから、有事に強い攻めが得意な人材を用いなくてはならなかったのです。

 先の鳩山VS谷垣の国会での論戦でも、「今日はこの辺にしときましょう」なんて、人の良さばかりが目立ってしまった谷垣氏。でも一度選んだ総裁を、自民党もそうそう変える訳にもいきますまい。

 やっぱりカリスマ性があって、目立つ若手が必要です。小泉進次郎氏以外のネ。例えば、新藤義孝代議士みたいなのってか。

日本航空・会社更生法申請

 我が国のナショナルフラッグシップキャリア、日本航空が会社更生法を申請しました。これから企業再生支援機構による、日航の再生が始まります。それには、大胆なリストラも含まれます。また大規模な債務放棄や債券カットを実施、支援機構自身も3,000億円程度を出資し債務超過を解消する予定だそうです。
 
 これで3年後の黒字化を目指すのだそうですが、巨額の公的資金、つまりは税金が投入されるわけです。日航自体に、国がナショナルフラッグを潰すわけがないという甘えもあったのでしょう。そんな状況下で、国民的理解を得ていると言えるのでしょうか。

 渡辺謙主演・山崎豊子原作の「沈まぬ太陽」という映画が、数ヶ月前に封切られました。地方によっては、まだ上映しているところも多いのではないでしょうか。御巣鷹山事故から始まる、とっても重たい映画です。

 この映画で渡辺謙演じる恩地元は、実在の日航の労組委員長・小倉寛太郎氏がモデルになっています。会社と労組の熾烈な闘争の裏面史を描いた映画ですが、どちらかと言えば、日航という会社の官僚的体質と上層部の腐敗が印象に残ります。

 そんな「沈まぬ太陽」の封切りが、日航の会社更生法申請の数カ月前というのは、あまりにもタイミングが良すぎやしませんか。こんなどうしようもない会社だから、更生法申請も已む無しという、世論の誘導を図ったような印象。角川歴彦に国から何らかのリードがあったのか。それとも、角川が国の方針を読み切ってのことか。国策映画とでも言っていいような雰囲気です。

 あまりのグッドタイミングに、勘繰りたくもなってしまいます。

 

師弟関係

 小沢民主党幹事長の土地購入資金4億円に関わる問題で、東京地検が家宅捜査に踏み切りました。

 今は元秘書の代議士に止まっていますが、小沢氏本人の贈収賄罪まで及んでいくのか。

 小沢氏の師匠、故田中元総理、故金丸元幹事長を彷彿とさせます。

 この師あって、この弟子ありか。前世紀型政治家・小沢一郎も、そろそろ年貢の納め時でしょうか。

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